カブトムシ、メープルシロップは餌になる?蜂蜜や黒蜜は?

かぶと虫
夏の虫の人気者カブトムシ。手に入れることが出来たら、可愛がって飼育してあげたいものです。

餌にあげるのは、カブトムシとクワガタ用の昆虫ゼリーが使いやすくておすすめではありますが、

メープルシロップを餌にするのはどうなのでしょうか?

カブトムシの餌になるものは、リンゴやバナナ等の糖分が高いくだものなどですが、

自然の状態では、クヌギやコナラなどの樹液です。

そして、メープルシロップはカエデの木の樹液からつくられたものなので、結論から言えば餌になります。

カブトムシやクワガタを捕まえる時のトラップとしてメープルシロップを使用するくらいなので、大好物です。

しかしメープルシロップは餌に使えるとはいえ、与え方には少し注意が必要です。

「餌にできるんだ~」と、安易に与えてしまうと大変なことになってしまうかもしれません。

カブトムシにメープルシロップを餌として与えるときの注意点

・原液のままではなく、薄めて与えること

・木等に塗ることはせず、コットンやキッチンペーパー等に染み込ませて与える

・メープルシロップ100%のものを選ぶ

この3点は押さえておいたほうが良いです。

まず、第一に大切なのは濃さです。

カブトムシにメープルシロップを食べさせる時は薄めるのがベスト

メープルシロップは樹液が原料ではありますが、もともとはサラサラだった樹液を、トロっとするまで煮詰めたものです。

つまり、そのままだと濃すぎるのでエサには向かないです。

カブトムシやクワガタの口は筆やブラシの様になっていて、水分があるものに浸して吸い上げます。

ドロドロした粘度の高い物を口につけてしまうと、くっついて固まってしまい、最悪の場合エサを食べれなくなることもあるそうです。

実際、筆者もカブトムシにメープルシロップを原液のまま与えてしまったことがありますが、とても食べにくいようでした。

食べさせた時の様子を振り返ってみます。

~~筆者の回想~~

ある夏の暑い日、諸事情で2日ほど餌を食べていないカブトムシを知人からいただいたのですが、

昆虫ゼリーを切らしてしまっていて、他にも餌になるようなものが無かったので、メープルシロップを餌にしたのですが、

お腹が空いているにも関わらず全然食べないので、もうダメかと焦りました。

少し口につけてあげてもすぐ離れてしまって、まるで

「こんなベトベトなもの口につけたら固まるし食べられないぜ…」

とでも言っているようでした。

しかし、市販のメープルシロップは自然の樹液と濃さの違いがあることを思い出したので、

ミネラルウォーターで適当に薄めて与えると、

「コレを求めてたぜーーー!」

とでも言うように勢いよく食べはじめました。

もう、本当に一生懸命食べていたので、

そのままでは食べれないシロモノだったのがよくわかりました。

お腹が空いているのに無理なもの食べさせようとしてごめんよ、カブトムシくん。

ちなみに濃度ですが、原料となるカエデの木から採れる樹液を煮詰めて、

市販のシロップになるまでは40倍の濃度になるようですが

カブト虫の餌にするために

「元の濃度に戻さなきゃ~!」なんて、40倍に薄める必要は無いです。

実際筆者が与えた濃さはせいぜい5倍くらいでしたが、それでもよく食べてくれました。

できるだけ自然に近いほうが良さそうな気もしますが、

クヌギやコナラの樹液は木から染み出して夏の暑さで水分が蒸発するので多少濃度が高くなっているのが普通です。

なので正確に何倍がいいということはないです。

目安としては、水のようにサラっとするくらい薄めてやれば十分です。

何かに染み込ませるのが上手な与え方

普通、カブト虫やクワガタに餌をやるときは止まり木などに塗ったり、餌穴に入れてやるのが普通です。

しかし、薄めてさらさらにしたメープルシロップは、沢山塗ろうとすると流れてしまって十分な量を塗れませんし、

沢山食べさせたいからと広範囲に塗ってしまうと木もベタベタになってしまい、土がつきやすくなって扱いにくくなります。

なので、コットンやキッチンペーパーなどに染み込ませて与えると良いです。

ティッシュペーパーでも良いですが、水分の含みやすさは比較的劣るのでコットンなどに比べて使いにくくはあります。

できるだけたっぷりと染み込ませてあげたら、止まり木の上に設置するか小さなトレーに乗せてあげると良いです。

土の上にそのまま置いても大丈夫ですが、染み込んでいってしまうのでこまめにチェックしてあげると良いですね。

添加物には注意!そのシロップ、餌にしても大丈夫?

メープルシロップも原材料をみると、添加物が使用されているものもあります。

メープル100%のものが理想的ですが、安いものは砂糖など他のものが混ざっていたり、賞味期限が長くなるように添加物が入っていることがあります。

樹液からつくられた100%のものなら餌にピッタリなのですが、添加物が加えられていると人間には良くてもカブトムシには向かないこともあります。

どうしても他に何もないときは、100%ではなくても大丈夫かもしれませんが、できれば無添加のものを選んであげた方が安心です。

かぶと虫やクワガタの餌にメープルシロップ、ハチミツや黒蜜と比べてどっちが餌に向いてる?

シロップ系で餌に使えそうなものは他にもあります。

蜂蜜や黒蜜も良さそうですね。

どれが向いているのか原料の違いを比べてみましょう。

メープルシロップ…カエデの樹液

蜂蜜…花の蜜を蜂が集めたもの

黒糖…サトウキビの汁を黒糖や黒砂糖にし、煮詰めたもの

実はどれも薄めてあげれば食べるのですが、原料は違いますね。

ハチミツは花の蜜が原料で、蜂が集めて貯蔵、加工したものです。

蜂の唾液が混ざっているため無添加でもある意味添加物有りのようなものですね。

黒蜜の原料、サトウキビはカブトムシが好むので、沖縄ではサイカブト(タイワンカブトムシ)が作物を荒らしてしまって害虫扱いになっているほどです。

なので、黒蜜もベタベタしない程度に薄めてあげると良い餌になりますよ。

原料からみると樹液から作られているメープルシロップが1番自然の餌に近いので、餌に向いている順序でいうと、

メープルシロップ≧黒蜜>ハチミツ

といったところでしょうか。

カブトムシの餌にメープルシロップを食べさせても大丈夫?まとめ

以上、かぶと虫にメープルシロップをエサにしても大丈夫かということでした。

昆虫ゼリーなども手軽で良いですが、薄めたシロップもよく食べてくれるので、是非試してみてくださいね。

有機栽培のメープルシロップなので安心して使えます。ちょっと高級ですが、薄めるので以外とコスパ良いです。

有名なカブトムシショップの専用エサもちょっと気になります。

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